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自称ダンディ文豪(自称)
作画:クレマム画伯 【5文豪ズ!!!】 ●黒文豪の妄言 ❤桃文豪の艶言 ★蒼文豪の爽言 ☆このサイトを楽しむために↓ 初心者向けガイドブック CMCMCMCMCMCM ↓プチ整形は ★★★★★★★★★★★ 自称文豪っぽい記事はこち らにオープンしてみました。 バーナー製作協力:ぇむに様 こちらはちとしかめ顔して 書いてます。 ★★★★★★★★★★★ ■■■■■■■■■■■■■■■ リンク、コメントは大歓迎。 メール等もらおうものなら、 感謝の舞を舞うことでしょう。 ■■■■■■■■■■■■■■■ ダンディズムを追求するevansへメールはいかが? メール上等!!! ■■■■■■■■■■■■■■■ カテゴリ
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小川直也に こころ揺り動かされた 御仁は
朝がくるまで君を探しているの最初から読んでいただけると彼のとりこになれると思います。 ************************************** 悪夢のほうが、まだましだったかもしれない。 朝の光が差し込む部屋で、僕は呆然としていた。 僕の足元には、小川直也、あけぼの、角田信朗が川の字に横たわっている。 時おり、角田さんの胸の筋肉がピクピク動く。 やっぱり、あけぼのはうつぶせで手を体の下に入れて寝てるんだなぁ・・・。 いや、ちがう。そんなことに感心している場合じゃない。何かが違う。 下手をすればその光景が当たり前のように感じてしまいそうになる自分を必死で説き伏せる。 何かがおかしい。 昨晩、部屋に帰った僕が最初にしたことは、あけぼのの足の裏にささったガラス片を取り除くことだった。小川直也が作った料理は、にんにくやとろろやウナギなど、一般に精のつくと言われている食材ばかりだったが、僕の気力はどんどん失われていった。食事のとき、あけぼのがK-1で負けてばっかりいて「マケボノ」なんて呼ばれていると愚痴を言った。小川直也はヒョードルにわずか54秒で負けた悔しさを裸エプロンのままで涙混じりに話した。角田さんは「キュウリのキュウチャン」のCM苦労話と、SカップのCMで自分はひとりだけ浮いていないか?と薄毛の悩みを洩らしだした。彼らの愚痴を聞きながら、なぜか順応していく自分に、僕は疑問を抱く暇すらなかった。 朝食はフレンチトーストとサラダ、トマトジュースとコーヒー。相変わらず小川直也は裸エプロンだったが、僕はツッコム気すら失っていた。そして出社のとき、洗面所の鏡に自分の筋肉を映してうっとりしている角田さんや、居間の床に新聞を広げて読んでいるあけぼのの姿に、ちょっとだけなじんでいる僕がいた。 「どうした?元気がないじゃないか。」 会社の昼休みに、そう声をかけられ僕は振り向いた。そこには”ダンディ課長”が立っていて、にこやかな笑みをたたえていた。もちろんダンディ課長というのはあだ名で、本名は別にあるのだけれど、課長がかもし出す雰囲気はまさにダンディとしか言いようがないので、会社の中ではみんなもそう呼んでいる。本人も、そのあだ名はまんざらでもないようだ。 「なんか悩みでもあるんじゃないか?私でよければ相談にのるよ。」 「あ、・・・じゃぁ今夜にでも・・・。」 「よし、わかった。」 ダンディ課長は握りこぶしの親指をグッと突き出し、にっこり微笑んで去っていった。もちろん、小川直也が家にいるという話は、他人に相談して解決するとは思っていない。でも、家に帰る時間を少しでも遅らせることができれば、それだけでもいいような気がしたのだ。 ただ、ダンディ課長が去り際に、小さく「男だゼ。」とつぶやいたのが少し気にかかった。 「実は・・・。」 僕は会社が終わった後、ダンディ課長のなじみの店で、僕は身の回りに起こった事件をつぶさに話し始めた。意に反して、ダンディ課長は黙って僕の話を聞いていた。 「・・・で?・・・。」 「は?」 やっぱり変なヤツだと思われたか。仕方ないよな、こんな話・・・。 「・・・で、君は、ハッスルしたのかね? いや、ハッスルできたのかね?」 「はぁ?課長、なにを言って・・・。」 「ハァーッ、ハッハッハッハッハァァァ!!」 突然ダンディ課長は、店中に響き渡る大声で笑い始めた。どうした?なにがあった?なにがおかしい? 「かっ・・・課長、どうしたんですか・・・。」 「君たちは自分の立場を、まったくわかっていない。よかろう、では私から説明してあげよう。君たちは小川直也の負け試合を見て、こう思わなかったか? 『なんだ、情けない。』とか 『だらしがないなぁ。』とか・・・。 さも自分が彼らより上のような気分で、やれやる気がないだの、気持ちで負けているだの言ってはいなかったか? はっきり言おう。我々ファイター達は君らよりはるかに努力もしている。 実際に強い。君らは、我々をああだこうだ言えた身分ではないのだ。」 課長はおもむろにアゴに手をかけると、仮面を取り去った。その顔は・・・ 「あ、あなたは・・・高田延彦(たかだのぶひこ)・・・!!」 「にも関わらず、自分より強い相手に向かってテレビの画面見てあれやこれや批判ばかりたれるヤツが多すぎる。我々はそういったヤツらに正義の鉄槌をくだすべく、この国ののっとりを実行した。見たまえ!!」 僕は店の内部を見回した。カウンター越しに、黒い顔で不気味に目だけが僕をにらんでいるのはアーネスト・ホーストだ。怖い、こわすぎる。 後ろの席では柔道の○上康生が、テレビの五輪ハイライトを見ている。哀しい、かなしすぎるぞ。 その後ろでチエの輪に挑んでいるのは桜庭和○だ。彼だけはちょと面白い。 その他の客も、どうやら格闘技系の選手らしい。じっと僕のことを見つめている。 「どうだ、ビビッたか!!たじろいだか!! 我々ファイター達の怒り、思い知るが良い!! ハァーッ、ハッハッハッハッハァァァ!! 」 僕はイスからずり落ちそうになる。そのまま一目散に店から逃げ出した。店から出たところで、誰かとぶつかってしまった。あ、警察官だ。良かった・・・ 「ダイジョウブ、デスカ?」 「なんでカタコトなん・・・」 それは制服を着たミルコ・クロコップだった。 「キヲツケテ、クダサノビッチ。」 僕はミルコの手を振り払うと後ろも見ずに走り出した。”poffさんごめんなさい、パクリました”、と心につぶやきつつ・・・。 道の向こうで学生服を着て本を読みながら歩いているメガネは相撲の高見盛だ。 美容室のウィンドーの中では、サッカーの那須選手が頭を坊主にしている。 出前もちの格好をしたノゲイラが、自転車に乗って蕎麦を配達している。 宅急便のトラックから出てきたのは、佐○急便の制服を着た武蔵だ。にあう、似合いすぎだ。 「”あにきぃぃぃ”、ドコいってたんっスかぁぁぁ!!」 道の向こうから小川直也が僕を見つけた。今日はまえかけエプロンだ。僕に向かって走ってくる。なんでスローモーションなんだヨ!! そのうちみんなが僕に追いついてきた。 「”あにきぃ”」「あにきぃぃぃ」「アニキ!!」「ァにィキ!!」 なんでカタコトでアニキって言うんだ!!って、僕はツッコミも忘れてその場から逃げ出した。 角を曲がったところで、僕はまた誰かとぶつかってしまった。倒れた相手を見ると、婦人警官の格好をしている。彼女はすぐスカートのすそを押さえ、叫んだ。 「 ドぉコ、見てんのよぉぉぉ~!! 」 青木さやかだった。 僕はその時 おもっていた。 これは 悪夢の終わりか? それとも 妄想のはじまりか? **************************************
by e_vans
| 2004-09-15 19:01
| 朝がくるまで君を探している
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