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自称ダンディ文豪(自称)
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この夏のことである。私(わたくし)は、「青春18キップ」を使った各駅停車の旅を試みた。
ご存知の方もいると思うが、「青春18キップ」は普通列車乗り放題のキップが5枚つづりになったキップである。キップ1枚で普通列車をどこまでも乗っていくことが出来るし、途中下車も自由という、かなりお得なキップだ。金のない学生時分は、友人と共同購入して使ったものだが、特急や新幹線には使えない事もあって、ここ十数年は使う機会も無くなっていた。それを使って旅をしてみよう、と思い立ったわけである。 しかし、 最大の難点は、「青春18キップ」というネーミングである。「青春」である、「せいしゅん」。さすがに、この歳になって「青春」と名のついたモノを、いけしゃぁしゃぁと購入するのは、聊(いささ)か、いや、正直かなり抵抗がある。購入の際、「あなた、本当に18歳ですか?」と尋ねられたらどうしよう・・・。また、「ちょっと~、JR職員の目を甘く見ちゃいけないよ。そんなんで騙(だま)せると思ったの?」なんて言われて、詐欺罪で逮捕されたらどうしよう。いや、騙(だま)す事は不可能でも、無理にでも押し通すことはできるか。問題は身分証明の提出を求められた時・・・。それはまづい、と思い免許証は置いていくこととした。 私(わたくし)は、精一杯の若作りをして、「緑の窓口」に向かった。出来るだけ人目につかぬよう、授業中に多用した「私はここにいませんオーラ」を最大出力にした。なんでこんな思いまでしてキップ買わなきゃいけないのだろう?そんな後悔が頭をもたげる。わきの下に、変な汗が流れた。 しかし、 そんな私(わたくし)の葛藤をよそに、窓口で応対してくれた人は不審の目で見ることもなく、実にあっさりキップを販売してくれたのだ。 「なぁんだ、オレもまだまだ捨てたものではないな。これはいける。」 一気に自信を取り戻し、喜び勇んで時刻表をめくる。するとそこには、 「青春18キップは何歳の方でもご使用できます。」と書いてあった。 まぁ、それはいい。 旅の喜びは、人々とのふれあいである。特に、言葉の変化は興味深い。 高山線に乗ったときのことである。ドアを手動で開ける2両編成の列車は、深い山間を縫(ぬ)うように走る。乗客もほとんど乗っていないのだが、切符の改札に車掌さんがやって来た。その車掌さんは、車両のたったひとりの乗客である私(わたくし)に、キップを見ながらこういった。 「わるいなぁ、あんたには えらい迷惑かけるなぁ・・・。わるいなぁ。申し訳ないなぁ。」 と言って私(わたくし)の「青春18切符」を改札していった。そんなにあやまるようなことは何もないのに・・・と思いながら、図らずも、心が少しだけ温かくなったような気がした。 きっと 言葉は、人の心を ちょっとだけ 温める力がある。 で、 学生時代、秋田県を旅したときのことである。 私(わたくし)は列車の待ち時間で、駅構内のベンチに座っていた。秋田は美人で有名なお土地柄だけあって、通りかかる女性がみな一様に美しい。「いいところだなぁ・・・。」と、惚(ほう)けたように人の流れを眺めていた私(わたくし)の前を、ひときわ美しい女子高校生が通り過ぎた。芸能人と見紛(みまご)うばかりの容姿は、人ごみの中でも一際(ひときわ)目を引いた。 彼女はくるっと後ろを振り向く。身体の回転に少し遅れて、長い髪とスカートがふわりと風になびいた。そして、彼女は少し離れた友人に、こういった。 「おめぇるぁぁ!!はやぇぐ、しろんずぅぅ!!(あなたたち、はやく、しなさい!!)」 言葉は、 きっと 人の心を温めもすれば、ちょっとだけ冷(さ)ましもする。 私(わたくし)は、そうも思った。 あ、 でも、私(わたくし) 方言の持つ暖かさ 大好きです。
by e_vans
| 2004-09-11 20:52
| 素敵にジャパネスク
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